A.各々の方法の特徴を比べた上で選ぶこととなります。
1.各々のメリット
(1)特別償却
初年度に多額の減価償却費を計上できますので、課税所得が高額である会社の場合は、初年度に大きな減税効果があり、資金面におけるメリットが存在します。
(2)税額控除
特別償却と異なり、償却費の先取りではなく税額より直接減額されることから、長期的には特別償却と比較して税負担が軽くなるというメリットが存在します。
2.減税額の試算
仮に、特別償却前の課税所得が4億円であるとします。また、太陽光設備は、その取得価額が3億
円、即時償却の対象設備で、実効税率が38%であるとします。
(1)特別償却
課税所得・・・4億円
特別償却・・・△3億円
差引所得・・・1億円
税額・・・0.38億円
税額控除・・・—
差引税額・・・0.38億円
(2)税額控除
課税所得・・・4億円
特別償却・・・—
差引所得・・・4億円
税額・・・1.52億円
税額控除・・・0.21億円
差引税額・・・1.31億円