A.地熱、中小水力、風力、バイオマス、波力といった各種の再生可能エネルギーが存在しますが、そのうち太陽光発電が特に注目されているのは、主として次の理由によると考えられます。
1.設置可能場所の多さ
地熱や風力の場合には発電が可能な地域が全国的にも限定されているのに対して、太陽光発電は太陽光が存在すれば発電できますので設置できる場所の数が多いといえます。
2.設置規模の柔軟性
設置を行う場所や地域に応じて、導入するシステムの規模の調整が簡単です。
3.その他のメリット
・企業のブランドイメージの向上や広告宣伝効果が期待できます。
・自立運転ができるシステムについては、停電時においても日中の太陽が出ている間は発電できることから、災害時の非常用電源としても有効です。また、蓄電池と組み合わせれば、日中発電して蓄えておいた電気を夜に利用できます。
・太陽光が存在すれば発電できることから長期間、安定的に発電でき、また、発電に当たって窒素酸化物や二酸化炭素といった大気汚染物質の排出がありません。
・設備の規模に関係なく発電効率が一定であることから、予算や設置場所に応じたシステムの導入が可能です。
なお、太陽光発電には次のようなデメリットも存在します。
・再生可能エネルギーのうちで、設備設置の費用が高額で、エネルギーの変換効率も低いといえます。
・日中でも地域や日射量、天気により発電量が大きく違ってきます。
・太陽が出ていない夜には、発電を行うことが不可能です。